大の里は綱とり挑戦中であるが、今日の相撲はすでに「横綱相撲」だった。
過去の対戦において大の里は平戸海に立ち合いでうまく懐に入られたり、差し負けて苦戦していた。 今日の平戸海の立ち合いは良かったと思う。 それでも何事もなかったかのように受けて立って相手をはじき返し、いとも簡単に押し出してしまった。大の里は取組後「相手がしっかり見えていて、よかった。先のことやまわりのことは考えずに目の前のことだけを考えてやるだけ。まだ半分あるし、しっかり集中してあした以降も頑張る」と表情を変えずに淡々と話した。
すでに2敗している豊昇龍は優勝争いのため、横綱のプライドを守るため、負けられない。
意外な展開だった。 尊富士が立ち合いに変化した。 過去2回の対戦における豊昇龍の立ち合いはいずれも張り差しだったので、その対応策だったのかもしれない。しかし、豊昇龍は冷静に対応してみせた。調子が戻った証拠だ。
豊昇龍は取組後「相手の立ち合いは全く予想していなかったが体に任せて反応が良かった。一番一番を大事にして集中してしていきたい」と語った。
この一番では取組中に行事が転倒するというハプニングがあったが、影響はなかった。
安青錦は自分のスタイルを貫き1敗を守った。
安青錦は低い体勢から突き押しでプレッシャーをかけ続け終始主導権を握っていた。 詰めも厳しかった。 初日こそ上体を起こされたものの、2日目からは前傾姿勢が崩れない。 まだ入幕2場所目であるにもかかわらず、すでに「勝利の方程式」を持っているのは素晴らしい。
安青錦は取組後「相手のことを考えると自分の相撲が取れなくなるから自分を信じてやっている。まだまだ、これからだ」と語った。
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